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2006年02月03日

ブログを開設するにあたり…

僕は、一昨日(2006年1月30日)で、満58歳になった。

あっと云う間の58年間だ。

〈ポール・ジュネ(1823年〜1899年)の法則〉と云うのがあって、それは・・・

一年を分子として、自分の歳を分母として計算すると、時の経つ早さが計算出来ると云うものだ。
だから僕の場合には、1歳の赤ちゃんの、58倍の速度で時が流れていることになる。

そんな中、何か僕が残せることはないだろうかと考えていたら、
友人から、インターネットのブログを開始してみたらどうかとの提案があった。
自身の日記を開示し、見て戴くことで、色々なことが始まるとのこと。
僕の観察眼は、ちょっと違っているらしく、しかも付き合う人達の範囲が広い様で、その話が面白いと云うことだ。
自分では余り自覚は無いけれど、毎日感動・感激の連続する日々であることを望んで暮らしていることは間違いない。
それが証拠に、カメラは必ず1台は持ち歩き、何かあると直ぐにシャッターを切る。

と云うことで、始めてみました。
時には、その日にあったことではなく、想い出を語るかも知れません。

題名は、ズバリ・・・「おや・まぁ・へぇ」。

生活の中のチョットした驚きを、ご笑覧頂ければ、幸いです。

中村葵大 拝

サンデー・サイレンスの想い出

サンデー・サイレンス (サラブレッド) 1986年3月25日 米生まれ


競馬をしない僕が、この馬のことを知ったのは、持ち主である、吉田勝巳さんと知り合ったからだ。
吉田さんは、ノーザン・ファームのオーナーで、あの有名な社台ファーム3兄弟の、次男に当たる方だ。

このサンデー・サイレンスのことを知れば知る程、物凄い馬なんだと云うことが解った。

多分世界の競馬史上、最高の種牡馬と云うことだ。 (☆種牡馬とは、種馬のこと。) 

サンデー・サイレンスの子供や孫、更にその又玄孫が勝つレースが圧倒的に多く、
重賞レースと云われる枠順を観ると、半分以上がサンデー・サイレンスの子供であることが、度々あった。

参考ホームページ  http://www.makworld.net/horse/elder/sunday_silence.html

ノーザンファームに行った時、競馬に疎い僕でも知っている昔の名馬が沢山いて、大変楽しめた。
トニー・ビーンは、傍に行くと自ら寄って来て、舌を出すので、舌を引っ張ってやると、とても喜んだ。
トーカイ・テーオーは、「テーオー!!」と呼ぶと寄って来る。
メジロ・マックイーンは、すっかり白くなって、昔の斑点が無くなっていて、最初は解らなかった程だが、
呼べばちゃんとやって来て、身体に触ることさえ出来た。

molion1.jpg

と云う様に、親しみ易い馬が多かった。
しかしサンデー・サイレンスだけは違っていた。

始めて行った時には繁殖期で、馬房から出て来たサンデーは、可成り興奮していた様子だった。
僕と写真を撮る為に立ち止まって貰うと、それが気に入らなかったらしく、手綱を持っていた青年の鎖骨辺りを、前歯で蹴り付けた。
歯で蹴り付けると云うのは、おかしな表現だが、それが一番適切な言葉である位の、行動だった。
思わず彼は、反射的にサンデーの顔を殴ったが、サンデーは、人間に殴られたって痛くないぞとでも云わんばかりで、「ふん!!」ってな顔をしていた。
その直後に撮った写真が、これだ!!
僕の腰が引けているのが、お解り頂けるだろうかσ(^。^;) 

molion3.jpg

この後がまた凄かった。
サンデー・サイレンスは、頭が実に良いと云うを、まざまざと見せ付けられたシーンがあったのだ。
それが、繁殖シーン・・・有り体に言えば、SEXシーンの時であった。
例えば、ドクター・デビアスと云う馬の繁殖は、実に長時間かかる。
つまり興奮するのに、時間が必要なのだ。
大きくなって、さあ行くぞ・・・となっても、また・・・しなしなしなとなってしまう。

これが何度も続くのだ。
牧童の方達の御苦労は大変なものだが、事務所にいる女の子達は慣れたもので、「今日のドクターは、一時間位掛かりそうだね。」
等と会話が飛び交う程だった。

しかしサンデーは、馬房を出る時から徐々に興奮し始めており、その場所に入り雌の匂いを嗅ぎ始めると、更に興奮の度合いを増し、
勢子の方々ともちゃんと呼吸を合わせて、一気に雌馬の背中に上がり、あっと言う間に事を終える。
実に鮮やかな、所作であった。

2度目にノーザン・ファームに行った時、牧場でサンデーを呼んでみた。
「俺を呼ぶのは、誰だ?」とでも云っているかの様子でこちらを睨みながら、ゆったりと近づいて来る姿は、実に神々しいものであった。
近づいて写真は撮れたが、「俺に触ったら、許さねぇぞ!!」と云われている様な気がした。

molion2.jpg

牝馬一頭への種付け金額も、推定で2,000万円位はあった様で、1シーズンに150頭位には種付けしていたので、
サンデー・サイレンスの稼ぐ年間粗利益金額は、30億円と云うことになる。
下手な上場企業でも、叶わない金額だ。

残念なことに、2002年8月19日11時 衰弱性心不全のため.亡くなった。

あの世で会えたら、「僕を覚えているかい?」と、訊いてみたいものだ。